健康食品で健康増進

１．セロトニンと便秘との関係

セロトニンは脳に存在する物質として知られています。

脳の中には無数の神経細胞が存在しますが、神経細胞それぞれに情報伝達をする
役目をする物質がセロトニンと呼ばれる神経伝達物質です。

セロトニンは精神状態に深く関わる物質で、脳内のセロトニンが少なくなると
不眠症やうつ病になるリスクが増えます。

実は、セロトニンは脳だけに存在しているのではなく、腸にも存在しているのです。
しかも、体内にあるセロトニンの９５％近くが腸で作られています。
セロトニンが腸から多く分泌されると腸のぜん動運動が活発になって、排便がされやすくなります。
逆に、セロトニンの分泌が少ないと腸のぜん動運動が鈍り、便秘になりやすくなります。

２．ストレス性便秘におけるセロトニン

しかし、便秘でもストレス性の便秘の場合はセロトニンの出かたが違ってきます。

ストレス性の便秘とは、極度の緊張状態による便秘のことを言い、
この場合、強いストレスによってセロトニンが腸から過度に放出されることで、腸のぜん動運動が活発になりすぎてしまい、 その結果、腸が痙攣して便の動きが悪くなって便秘になってしまう
というものです。
また、腸が痙攣すると便秘だけではなく、下痢になったり腹痛を起こしたりすることもあります。

３．ストレス性便秘の解消方法

ストレス性便秘を解消するためには、「便形状改善薬」や「消化管運動機能調整薬」を使用する方法があります。
前者は、腸が痙攣の状態にあっても便の量を増やして形を整える薬で、後者は、腸内のセロトニンの放出を抑える薬です。

上記のような薬を使うのを避けたいのであれば、精神状態を安定にし、腸内のセロトニンの分泌を正常化することに努めます。
そのためには、ストレスがなるべくかからないようにすることが大切です。

リラックスする時間を作り、また、食事も３食決まった時間にとるなどして、日常において体に負担をかけないようにしておくことが必要です。