健康食品で健康増進

加工品の中には、体に悪影響を及ぼすトランス脂肪酸を多く含むものがあります。
トランス脂肪酸を多く含むものとしてマーガリンやショートニング、植物油、クッキーなどがありますが、それらは日常の食生活の中にあふれかえっている状態です。

それらを意識して摂らないようにすることは最善ですが、それでも思わぬ物にトランス脂肪酸は含まれていたりします。
そこで、体に良くないトランス脂肪酸の摂取を避けるための方法を以下に記してみました。

１．国内産の食品にはトランス脂肪酸の表示がない

食品には成分表示がされていますが、トランス脂肪酸がその中に表示がされているかどうかについては、国内産の食べ物と海外の食べ物では違いがあるようです。

国内産の食品にはトランス脂肪酸が含まれていても、それがどのぐらい含まれているのかという表示はされていません。

一方、海外からの輸入食品にはトランス脂肪酸が含まれているものには、それがどのぐらい含まれているかが表示されています。

実際、海外では、トランス脂肪酸は体に良くないものとして使用しない方向に動いており、規制を設けている国が多いようです。
とくに、アメリカ、カナダは、トランス脂肪酸を使用しないようにすることに前向きであり、もし、食品の中にトランス脂肪酸を含むようであれば、その含有量を食品の成分欄に記載しなければならないとされています。（アメリカの場合は、加工品に対して義務）

そのために、アメリカ、カナダ産の食品は、トランス脂肪酸の含有量が０％のものが圧倒的に多くなっています。
アメリカ、カナダからの輸入品は、表示を見てトランス脂肪酸が０％であるものを選ぶことができます。
（トランス脂肪酸０％　→　ＴＲＡＮＳ　ＦＡＴ　０％というような表示があります。）

また、デンマークではトランス脂肪酸の含有量は２％以下にするという取り決めがされています。

スーパーで売られている日本製の食用油では、たとえば日清のリセッタなどの飽和脂肪酸系の油には
トランス脂肪酸の含有量が２％以内に抑えられているものがありますが、多くの食用油は２％を超えており、中でも植物油のほとんどはトランス脂肪酸の含有量が多い油になってしまっています。

海外では、トランス脂肪酸の有害性を認識されていて規制が厳しい反面、日本にはトランス脂肪酸に
対する厳しい規制はありません。
海外からの輸入品は、日本では使用禁止の農薬を使っていることが多いので、農薬については注意すべきですが、
国内産の食品については、トランス脂肪酸をとくに気をつけなければならないのです。

２．トランス脂肪酸の多い食品を避ける方法

国内食品にトランス脂肪酸がどれぐらい含まれているかを確認できないということは恐ろしいことかと思います。
やはり、消費者側でトランス脂肪酸の多い食品を避ける術を身につけるしかありません。

その方法として、食品につけられている原材料の表記で、ショートニングやマーガリン、植物油などトランス脂肪酸の多い材料が先頭の方で記されているなら、それはトランス脂肪酸が多く含まれている食品として推測します。

逆に後ろの方で記されていたら、その食品はトランス脂肪酸が少なめに含まれている食品として推測します。

なぜなら、日本の食品の原材料の表記は、含有量が多い順に表記されているからです。