健康食品で健康増進

ルテインは目によいカロテノイドの一種ですが、
摂取量にも適量というものがあります。
カロテノイドが過剰摂取されると、肌に異変が生じます。
ルテインの取り過ぎによってどのようなことが起こるのか、調べたことを以下に記述します。

１．ルテインの過剰摂取によって起こること

肌が黄色くなる。

ミカンを食べ過ぎると、手が黄色くなる経験をすることがあります。

これは柑皮症（かんぴしょう）と呼ばれるもので、ミカンに含まれるカロテノイドの一種のカロチンが大量に体内に取り込まれることで、角質層が厚い手のひらや足の裏、鼻の部分を中心にして皮膚が黄色く変色してしまうというものです。

同様に、ほうれん草やケール、マリーゴールドの花弁などに含まれるカロテノイドの一種のルテインが大量に体内に取り込まれると、柑皮症を発症します。
目によいサプリメントにはマリーゴールドを原料とするルテインを多く含むものがあります。

他にはカロチンを含むカボチャやニンジンなど、また、ルテインを含むパブリカ、とうもろこしなどの大量摂取（かなりの量）も柑皮症の原因になります。

柑皮症は、該当となる食品の過剰摂取をやめれば治ります。
ただし、ルテインはカロチンに比べると作用が強いので、肌の変色の解消には１週間ぐらいから、遅いと数か月かかることがあります。

なお、過剰摂取をしていないのに柑皮症になる人、または柑皮症が治りにくい人は、すでに血中の脂肪分が多い状態（高脂血症など）や肝機能が低下している状態になっている可能性があります。

２．問題のないルテインの摂取量は？

ルテインの摂取量の上限値が研究機関から報告されており、この上限値を守るようにすれば、体への悪影響は及ばないとされています。

JECFA（FAO/WHO合同食品添加物専門家会議）の発表によれば
体重１ｋｇあたりでのルテインの摂取量の上限値は２ｍｇとされています。

現実的にルテインを多くとる機会は、食事よりもサプリメントの方にあり、
今のところ、販売されているサプリメントで１日あたり摂れるルテインの最大量は４０ｍｇです。

たとえば体重４０ｋｇの人なら、１日あたり４０×２＝８０ｍｇのルテインまでは摂れるということなので、一般の成人が１日４０ｍｇが摂れるサプリメントを毎日摂取したとしても問題はないと考えられます。

１日４０ｍｇのルテインが摂れるサプリとはこのようなものです。
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４０ｍｇルテインサプリの日米比較

ただし、ルテインによる柑皮症の発症報告数はまだ少なく、摂取量と摂取期間との関係性にも不明なところはあります。
個人差はあるので、もしサプリを使う場合、ルテインの摂取量が上限値以下もしくは適量であるにもかかわらず、使い続けていく中で肌が黄色くなるようなら、使用をやめて医師に相談しましょう。