健康食品で健康増進

生活習慣病の予防のためには、体にある程度の負荷をかけることが必要不可欠ですが、
坂道歩きや階段の上り下りの動作も負荷となるものです。

負荷には、筋力が増強する、または血行を良くして代謝を高めるなどの効果がありますが、坂道や階段での下りの動作という負荷は、糖尿病対策には有効とされているものです。

１．下りの動作では速筋が働く

筋肉には遅筋と速筋があります。

遅筋は、少ないエネルギーで長く力を発揮させる持久力をつける筋肉ですが、持久力の維持には、酸素によって燃焼される脂肪が必要となります。

そのため、遅筋は脂肪を主なエネルギー源とします。

遅筋を使う運動の代表格としては、マラソンなどの有酸素運動があります。

一方、速筋は瞬発的な力を発揮させる筋肉です。こちらは、大きな力を出せても持続力はありません。
そのため、速筋は脂肪ではなく、瞬発力を作る糖を主なエネルギー源とします。

速筋を主に使う運動の代表格としては、筋力トレーニングがありますが、これには糖を消費させる効果が大きいと考えられています。

ところで、平坦なところを多少力をこめて長く歩く早歩きウォーキングですが、こちらには遅筋の方が主に使われます。
また、坂道や階段を普通に歩いて上る動作にも遅筋の方が主に使われますが、下る動作の方では速筋の方が主に使われます。

下りの動作では、足が速筋による瞬発的な力で支えられます。下る動作が長くなると速筋は使い続けられ糖の消費も継続します。

よって、坂道上り、階段上りは脂肪の代謝促進に有効であると言えますが、坂道下り、階段下りは糖の代謝促進の方に有効であると言えます。

日常生活の中に下るという動作ができる環境があるのなら、是非その環境を利用してみたいところです。
例えば、ビルなどの建物の中で仕事をしたりショッピングなどをする方は、意識して階段を
積極的に使うのが良いでしょう。

２．下りの動作における注意点

ただし、登山などでも注意すべきことですが、
下りの動作において度を超える動作をしてしまうと、速筋を痛めてしまう恐れがあります。 

下るときは、ゆっくり歩く、走らない、急峻な降り方はしないなど、足に過度の負荷がかからないように心掛ける必要があります。

３．電車やバスの中でも脂肪や糖が減らせる

その他で速筋が使われやすい機会としては、電車やバスの中で立ったままの状態のときがあります。
実はこのときには遅筋も使われます。

電車やバスが動いているときには姿勢を維持する際に遅筋が使われ、自分の体制が崩れないように足で踏ん張るときに速筋が使われるのです。
これにより、ダイエットと糖尿病予防の両方の効果が期待できます。

電車やバスの中で立ったままでいることも、脂肪や糖を減らすための運動をしているのと同じことになるのです。