健康食品で健康増進

運動は、生活習慣病の予防や改善に効果があるというのは周知のことですが、
現在、群馬県吾妻郡中之条町では、毎日のウォーキングがどれだけ生活習慣病の予防に
寄与するのかどうかを調べるためのモニタリング調査が６５歳以上の住民を対象に実施されています。

この調査は２０００年から継続されているもので、これまでの調査結果によりウォーキングと
生活習慣病との因果関係が明らかになってきています。

この研究成果は、通称、「中之条スタディ」と呼ばれるもので、全世界から注目が
集まっているものです。

研究成果の内容としては、以下のようなものです。
（以下の状況にある人は、生活習慣病の発生が少なかったようです。）

予防できると考えられる病気

１．認知症、脳卒中など

１日あたりの歩数　５０００歩以上
早歩き　　　　　　７．５分以上

２．ガン、動脈硬化、骨粗しょう症など

１日あたりの歩数　 ７０００歩以上
早歩き　　　　　　１５分以上

３．糖尿病、高血圧症など

１日あたりの歩数　 ８０００歩以上
早歩き　　　　　　２０分以上　　　

ただし、１日あたりのウォーキング歩数１２０００歩以上、４０分以上の早歩きには、かえって健康を害する可能性があるそうです。

（以下追記:2017.11.20付け）

なお、上記において

１日あたりの歩数　 ８０００歩
早歩き　　　　　　２０分

が病気予防の黄金律とされています。

詳細についてはこちらをクリック
→　＞＞「糖尿病予防のためのウォーキングの方法」　

（以上追記終わり）

このウォーキングの歩数、早歩きの時間というのは、１日の中のトータル値であって、
連続しなければならないものではありません。
途中休みを入れながらでも、合計でこの値になればよいとのことです。

また、過度のウォーキングには、上記に示すとおり健康を害する可能性を高める条件があるようなので、その条件に達しないようにウォーキングをするのがポイントです。

要は、自分の体に負担を与えない運動をある時間継続させ、その中にその人の体力に合う
中強度の負荷（早歩き）をある程度入れると病気になりにくくなるというものです。

大腸がんを例にとると、その発生抑制のための条件としては、ウォーキングを１日７０００歩以上行い、
その中に早歩きを１５分以上取り入れるとよいということになります。

また、ウォーキングの時間帯も朝よりも夕方の方がよいそうです。
朝は血中濃度が高くなっているので、運動はなるべく朝は避けた方がよいとのことです。
また、早歩きのペースですが、なるべく大股歩きでお互いになんとか会話ができるぐらいの
ペースがよいとのことです。

楽に会話ができるのは、ペースが遅すぎであり、逆に会話ができず息が切れてしまうようでは、
ペースが速すぎになるということで、これらの場合では効果が薄れてしまうようです。

また、体力に自信のある方は、中強度の負荷として坂道歩きを部分的に取り入れてみる（このときは早歩きをしない）のもよいでしょう。

海外でもウォーキングによるモニタリングは行われ、その１つとして、アメリカの
ハーバード大学の卒業生による１０年近くの継続確認によって、大腸がんの発生リスクが
通常時の２分の１程度まで抑えられたという事例があるそうです。

ウォーキングは気軽く、ストレスもなく行える運動なので、続けやすいかと思います。

坂道や階段の歩きは生活習慣病の予防には有効ですが、
実は、上りの歩きよりも下りの歩きの方が糖が消耗しやすいのです。

詳細についてはこちらをクリック
⇒　＞＞坂道や階段、電車やバスの中で簡単にできる糖尿病対策